• 楠 聖伸

心理的Wellbeingについて

最終更新: 5月28日

Wellbeing(WB)とは、身体的、精神的、社会的に良好な状態(WHO憲章)です。しかし、心理的に良好な状態は、個人によって異なります。


近年、幸福学研究が進むことで、主観的幸福度が高い方々の心理的な特徴がわかるようになりました。前野ら(慶應SDM)が日本人1,500人を対象に幸せの心的要件に関連するアンケートを行った結果、主観的幸福度が高い方の特徴として4つの要因が明らかになりました。前野らはこれらを幸せの4因子と呼び、第一因子「自己実現と成長(やってみよう!因子)」、第二因子「つながりと感謝(ありがとう!因子)」、第三因子「前向きと楽観(なんとかなる!因子)」、第四因子「独立とマイペース(あなたらしく!因子)」は、主観的幸福度と相関するとしています。

アメリカではポジティブ心理学の父と呼ばれるセリグマンが、主観的幸福度を向上させる要因としてPERMA(パーマ)と呼ばれる5つの要因、すなわちポジティブ感情 (positive emotions)、物事への積極的な取り組み (engagement)、他者との関係性 (relationship)、意義 (meaning) 、達成 (achievement) を、また、アドラー心理学で有名なアドラーは、幸せの三原則として、自己受容、他者信頼、貢献感をあげています。


この3つを並べると以下の図となります。それぞれ表現する言葉は異なりますが、その対象範囲は重なる部分が多いことがわかります。また、これらを大きく分けると「自己との向き合い方」と「他者との向き合い方」に分けられます。


まとめると、自分を肯定的に捉えて、自分らしい目標をもって、前向きに取り組む、うまくいかない時があってもネガティブになり過ぎず、お互いさまの精神で他者と協力して困難を乗り越えていくようなスタイルがよさそうです。でも、そんなに簡単にできるとは限らないので、これらの研究成果を利用する場合は、自分の馴染みのあるもの、やりやすいものから取り入れることをお勧めします。

なお、主観的幸福度を向上するための方法論として、前野のハッピーワークショップやセリグマンのペンレジリエンシープログラムなどがありますので、そこで行われているワークに自主的に取り組みこともお勧めです。









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